複雑なコミュニケーションの理解に向けて
ヒトは言葉に加えて身振り・手振りを用いて、日常的に意思疎通を双方向で行っています。動物も同様に、鳥類のつがいが行うダンス(ペアダンス)をはじめとして、多種多様な動作(ディスプレイ)を双方向で同時に行うことが知られています。では、動物たちはこのようなコミュニケーションを通じて、どのようなことを伝え合っているのでしょうか。これらの行動はその複雑さゆえに詳細な研究が進んでおらず、未開拓なテーマです(Takeda & Kutsukake 2018)。
私はタンチョウ(Grus japonenesis)を主な対象として、彼らのコミュニケーションの仕組みや機能を明らかにすることを目的に研究をしています。そうすることで、ヒトも含めた動物の複雑なコミュニケーションを理解する鍵が得られるはずです。
私はタンチョウ(Grus japonenesis)を主な対象として、彼らのコミュニケーションの仕組みや機能を明らかにすることを目的に研究をしています。そうすることで、ヒトも含めた動物の複雑なコミュニケーションを理解する鍵が得られるはずです。
研究しているタンチョウの動作・身体コミュニケーション
(左)背曲げ:Takeda et al. 2015
(中央)ペアダンス:Takeda et al. 2019
(右)つがいの鳴き合い:Takeda et al. 2018
(左)背曲げ:Takeda et al. 2015
(中央)ペアダンス:Takeda et al. 2019
(右)つがいの鳴き合い:Takeda et al. 2018